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【レポ】ずっと真夜中でいいのに。『ZUTOMAYO INTENSE II「坐・ZOMBIE CRAB LABO」』日本武道館公演

ポイント

『ZUTOMAYO INTENSE II「坐・ZOMBIE CRAB LABO」』日本武道館公演は蟹をテーマに据えたACAねさんのセンスと、ファンの「ずっと真夜中でいいのに。」(以下、「ずとまよ」という)への信頼を再確認できたライブだった。

2026年2月に日本武道館で開催されたずとまよのライブに手動車いすで参戦した際のレポである。

ライブを貫く「蟹」というテーマ

ボーカルのACAねさんが紡ぐ言葉や、ずとまよのライブ全体には、風変わりなキーワードが含まれていることが多い。このツアーにおけるキーワードは、ツアータイトルにもある「蟹」だろう。ACAねさんが蟹について言及する場面が何度もあった。筆者の印象に残った2点について紹介しておきたい。
まず1点目は2025年12月のライブでも言及された、「前に進んでいないので一見非効率に見えるが、横向きであるだけで確かに進んでいる」という、いわば非効率を肯定する存在としての蟹である。ACAねさんは「立ち止まって思考の海に沈むと思考がはかどる。それは停滞しているように見えて、実は進んでいる」という旨のお話をされた。
2点目は、甲羅を持ち脱皮をする蟹と、板チョコの対比だ。蟹と板チョコにアナロジーを見出すような、ACAねさんの独特な着眼点には毎度驚かされる。ACAねさんは自身を板チョコになぞらえてお話しされていた。ACAねさんいわく、きれいに皮を破る脱皮とは対照的に、板チョコは思い通りに割れない。そして、硬い甲羅とは違って板チョコはとけてしまうとのこと。甲羅は自分を守るもの、脱皮は自身の成長を指していると筆者は理解した。自分を守ってくれるものは無いし、思い描いたとおりに成長できないが、それでも進んでいくことが重要だという意味ではないかと筆者は考えている。

アンコールがないライブと、ファンの信頼

本公演では、ACAねさんから、ライブ本編の熱気を大事にしたいのでアンコールは受けないという宣言があった。ここでどよめきや困惑が起きなかったところに、ずとまよファンの特徴を感じた。これまでのずとまよの軌跡から、「今回も期待を超えるライブを見せてくれるに違いない」という信頼がファンの中で確立されているのだと考える。ずとまよのライブでは次の曲のスタンバイ中に演者への呼びかけがあまり発生しない。本公演では、ACAねさんからのアンコールなし宣言があって以降、観客席から歓声やコールがいつにも増して起こらず、曲間の静けさが際立って感じられた。それはひとえに、ACAねさんが次に繰り出す歌や言葉を固唾を飲んで待ち、堪能しようという意思が強まったからだろう。

車いすでのアクセス

今回は市ヶ谷駅から日本武道館に移動した。距離はあるが九段下駅から続く上り坂を回避できるため、比較的快適に移動できた。事前に車いすスペースでの鑑賞を申請しており、本公演では、南東のG-37席のすぐ後ろのスペースから鑑賞した。

参考までに、車いすスペースからステージを撮影した写真を添付しておく。

まとめ

『ZUTOMAYO INTENSE II「坐・ZOMBIE CRAB LABO」』日本武道館公演は、蟹というテーマを軸にした独創的な世界観と、ファンの期待を超えていくパフォーマンスをするずとまよへの信頼がさらに深まったライブだった。

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