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駅構内
有人改札がない
いわゆる無人駅を含む。筆者は無人駅を単独で使用したことがないが、事前予約しない限り自力で乗降するしかないだろう。
なお、東京モノレールの一部の駅は夕方一定時刻を過ぎると有人改札が閉鎖すると聞いた。
いずれにせよこのケースでは、乗る電車について鉄道会社と事前に相談しなければ、自力で乗降することが必要だ。
歩きスマホ
駅でなくても、頻繁に歩きスマホの歩行者とぶつかりそうになる。本当に危ないのでお互いのためにぜひやめてほしいというのが本音だ。
スマホを見ながらでも健常者同士であれば視界に入るので、大きな衝突にはならないだろうが、
車いすユーザーは高さが低いため、歩きスマホをしている人の目にはまず入らないと言える。そのためしっかりぶつかることも多い。
車いすは真横には動けないため緊急回避が難しいことを知っていただくだけで、意識が変わるかもしれない。
いずれにせよ、構内放送でも歩きスマホをやめるよう促されていることも多いので、無くなってほしいものだ。
車いす対応エスカレーター/階段昇降機
健常者の通行を止めて、または一部制限したうえで、係員がエスカレーター/昇降機を操作し車いすユーザーの昇降をするというものだ。
バリアフリー措置の一環と言われるが、筆者は望ましい措置ではないと考えている。
確かに車いすユーザーの物理的バリアは解消されるが、健常者の通行を妨げている点で健常者のバリアが生まれているからだ。
さらに、健常者の通行を一定時間制限することによる気まずさという車いすユーザーの心理的バリアも発生する場合もある。
降車時
車いすスペースがドアから遠い
社内の車いすスペースはドアのすぐ横に設けられていることが多い。
降車駅のドアが車いすスペースの反対側だと、混雑時には人をかき分けて進まなくてはならず、降車に難儀する。
こればかりは車いすスペースの位置や車内の混雑状態によるので、しかたがない。
音楽を聴いている健常者との意思疎通
人をかき分けて降車しなければならない状況で、音楽を聴いている健常者がいると「通ります」と声をかけても届かないことが多い。
音楽を聴いていることもあるが、車いすユーザーの高さも声が届きにくい原因だと推測する。
つまり、自身のひざ元から人の声がするシーンが少なく、自身に声をかけられているとは思わないのだろう。
もちろん音楽を聴くなとは言わない。
願わくは車いすユーザーを電車内で見かけたら、道を開けなければいけない可能性があることを頭の片隅に置いてもらえれば幸いだ。
降車駅で待っているはずの誘導係がいない
別の記事に書いた通り、乗車駅でお願いすれば降車駅で誘導係がスロープ板を持って待機してくれている。
ところが、①ホームに誘導係がいなかった、②誘導係はいたが別のドアの前で待っていた、③誘導係の移動が間に合わずホームを必死に走ってドアまで向かっている最中だった、というケースがあった。
③については、乗車駅と降車駅が近く、乗車時間が短い場合に起こりやすい。余裕をもって電車を1本見送れば防げるだろう。
①、②については、駅間の伝達ミスである。
かつては電話と紙のメモで情報をやりとりしていたが、近ごろはスマホやタブレットのアプリで情報のやり取りをしている鉄道会社が増えたので、発生頻度は下がっていると考えている。
乗換時
寄り道が難しい
乗車駅で行き先を伝え乗換も含めて誘導してもらうケースでは、降車後から乗換先への乗車まで誘導係が付きっきりの状態である。
そのため、筆者は仮にお手洗いに行きたくても、誘導係を待たせるのが気まずいので言い出せない。
また、同じ鉄道会社の違う路線への乗換の場合は、気を利かせて降車前から乗換先の電車を行き先の駅と合意しているときがある。
その場合、なおさら寄り道は困難になる。