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【レポ】ミュージカル『ミス・サイゴン』@東急シアターオーブ

ポイント

東急シアターオーブで上演されたミュージカル『ミス・サイゴン』は、戦争という過酷な現実を背景にしながら、キャスト陣の芝居と歌声に深く心を揺さぶられる公演だった。

2026年10月25日に、東急シアターオーブで上演された『ミス・サイゴン』を手動車いすで鑑賞した際のレポである。

恋愛・結婚に翻弄される者たち

ベトナム戦争、売春・買春といった重層的なテーマが描かれる本作だが、今作を通して強く感じたのは、恋愛や結婚が、良くも悪くも人生の歯車を大きく狂わせてしまうという残酷さである。
クリスとキムは戦地で運命的な恋に落ちるが、アメリカへの帰国後、クリスはエレンと結婚する。二人が再び結ばれることはなく、キムは最終的に自らの命を絶つ結末を迎える。
その一方で、そうした大いなる運命や恋愛とは無縁に、あくまで売春によって成り上がり、逞しく生き抜こうとするエンジニアは生き残る。この対比の中に、どこか皮肉でありながらも揺るぎない一貫性を感じずにはいられなかった。

キャスト陣の演技も非常に鮮烈だった。
桐山照史さん演じるエンジニアは、小賢しさが光りながらもどこか憎めない人物像が見事に体現されており、その芝居は非常に魅力的だった。
また、清水美依紗さんの圧倒的な歌唱力の高さは言わずもがなだが、その卓越した技術に加え、キムが持つ無垢な雰囲気が歌声と完璧にマッチしており、胸を強く打たれた。

車いすでのアクセスなど

東急シアターオーブが入る渋谷ヒカリエの車いすアクセスについて記載しておく。
まず、ヒカリエの11階がエントランスである。エントランスに到着した際、劇場スタッフに声をかけられ、誘導のもと業務用エレベーターへ案内され、13階の客席フロアへと移動する動線となっていた。
当日の車いすスペースは、座席表でいうと1階席の「16-7」に位置していた。なお、元々購入したチケットの券面における座席は2階11列38番だった。
また本公演は、開演5分前まで、および終演後であればステージの撮影が可能だった。
劇場内の通路はやや狭めだった。また、客席の前の座席との間隔も狭いため、足元のスペースに関してはやや窮屈さを覚える環境と言える。参考までに、車いすスペースからステージを撮影した画像を添付しておく(※URLは2026年10月31日取得)。

まとめ

ミュージカル『ミス・サイゴン』東急シアターオーブ公演は、重厚なストーリーとキャストの熱演が相まって、非常に見応えがあった。
車いすでのアクセスについては、動線や客席周りのスペースに一定の制約もあるため、注意が必要といえる。

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