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【観劇レポ】Under The Mushroom Shade

ポイント

「Under The Mushroom Shade」は誰かの幸せを願う人たちの生き様に感動させられるミュージカルだった。

2026年6月にBIG TREE THEATERで上演されたUnder The Mushroom Shadeを手動車いすで観劇した際のレポである。

世間とのずれに葛藤する「良い人」たち

レイディ・ベスぶりの吉沢梨絵さんである。本当に観劇してよかった。観劇後の満足感、感動はこれまでの観劇体験の中でもトップクラスだ。本作は3名のキャストによって物語が紡がれる。そのため、実際には舞台上に相手役がいない状態で第三者との対話を表現する、一人芝居のような場面が多いのが印象的だった。

3名の登場人物に共通する特徴が2点ある。1点目は、世間との価値観のずれに葛藤する点だ。ヒロインのヘレンはキノコに対しての愛情・執着が凄まじいが、それが災いしお見合いが上手くいかない。ヘレンの母はヘレンの才能を認めつつも、男性と結婚すべきだという世間の価値観に沿い、ヘレンのキノコへの愛情・執着を抑制するような働きかけをする。そしてヘレンの絵本の担当編集者で、のちに恋仲になるロンは、幼い頃から優秀な兄の後塵を拝し、仕事でも思うような成果を上げられず劣等感にさいなまれている。それでも兄の背中を追い仕事に勤しむ。
2点目は全員良い人であることだ。ヘレンの母はヘレンの幸せを願っている。結婚や身分・階級という世間の価値観に苛まれるが、根底にはヘレンへの確たる愛がある。ヘレンも、母の期待に応えようと努める。お見合いの場では愛してやまないキノコの話を控えるよう自身に言い聞かせるシーンが複数あった。とりわけ印象的だったのはロンだ。ヘレンおよびヘレンが作る世界を何よりも大切にし、愛している。編集者としてヘレンの作る世界を子どもたちに届けることを使命と捉え、嬉々として取り組む。その一途ぶりはまさに聖人である。

車いすでのアクセス

BIG TREE THEATERは、ジュンク堂池袋本店から手動車いすで5分程度の場所にある。池袋駅から向かう場合は、西武池袋本店の書籍館を経由すると比較的移動しやすい。
今回は座席表のA席に該当するスペースで観劇した。一番後ろの列(K列)の上手側で、すぐ後ろに機材があった。なお、最寄りの扉周辺がバルコニーのようにせり出していて、そこで観劇しても構わないとのことだった。劇場ホームページに掲載されている、客席写真(ステージ側から撮影したもの)の左手部分にあたる。
事前に公演の問い合わせ先にメールで伺ったところ、一般には販売していない席とのことだったので、事前にメールでカード決済のURLをもらい支払いを済ませ、当日劇場でチケットを受け取るという流れだった。
まずBIG TREE THEATER1階の受付でチケットを受け取り、エレベーターの鍵を管理されているスタッフさんに同行いただき、BOX in BOX THEATER奥のエレベーターに乗る。2階には多目的トイレがあり、上記の上手側最後列付近の出入り口は3階にある(URLはいずれも2026年6月20日取得)。

まとめ

「Under The Mushroom Shade」は良い人たちの葛藤に心を動かされるミュージカルだった。
BIG TREE THEATERにて車いすで観劇する際は、チケット購入の動線が異なる可能性があるので、購入前に問い合わせるのがよいだろう。

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