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【レポ】乃木坂46 全国ツアー2025東京Day3

ポイント

乃木坂46の真夏の全国ツアー2025東京公演Day3は、たくさん心が動かされた公演だった。

賀喜さん、奥田さん、増田さん、井上さんが印象に残った。

2025年9月6日に明治神宮野球場で開催された乃木坂46の「真夏の全国ツアー2025」東京公演に車いすで参戦したレポである。

感情を動かす利他の人 賀喜遥香さん

今回の公演で改めて、賀喜さんは人の感情を動かすことに長けている方だという思いが強くなった。
川﨑桜さんのスピーチに対する賀喜さんのコメントを受けて、川﨑さんの目から堰を切ったように涙がこぼれる瞬間が、それを象徴するシーンだった。
2022年の全国ツアー神宮公演でも同じような光景があった。賀喜さんが泣きながらスピーチを終えた後、ほかの多くのメンバーの目にも光るものがあった。思えば世間にインパクトを与えた「I see…」のセンターも賀喜さんである。多くの人の心が動かされる出来事の中心にはいつも賀喜さんがいるように思う。

また、賀喜さんからはますます強くなる利他の心を感じた。
その最たるものが今年の全国ツアーで一貫して掲げられた「全員がヒロイン」というテーマだろう。自身の思いよりも他者を優先される賀喜さんを象徴するテーマだといえる。
先述の川﨑さんへのコメントの中で、賀喜さんが川崎さんのために頑張ろうと思う瞬間があったという旨のお話をされたり、千秋楽後に続々とメンバーがブログを更新しているなかで、多くのメンバーが賀喜さんへの感謝やねぎらいの言葉を添えていたりする点からも、賀喜さんの利他の心がうかがえる。
ときに、先日の乃木坂工事中で、賀喜さんはアンパンマンから思いやりを学んだという話をされていた。
アンパンマンといえば自分の元気を犠牲にして顔(パン)を分けてあげたり、困っている者がいればいささかの躊躇もなく駆け付けたりする。その利他の心はまさに賀喜さんそのものだ。
また、別の放送で2025年の抱負として演技に力を入れたいという話をされていた。注目すべきはその発言の前である。ファンに演技を見たいといわれたという旨のことを話されている。こういった場面からも賀喜さんを突き動かすのは利他の心であると推測できる。

癒しの歌声 奥田いろはさん

某楽曲でセンターとして歌声を響かせていた奥田さん。ミュージカルで聞けるような力強さは若干抑えられていた分、全身に染み渡るような癒しの成分を強く感じた。
歌唱後には歌が好きだからこれからも歌い続けるという旨の宣言をされ、まさに惚れてまうやろ状態であった。

表現者 増田 三莉音さん

本公演ではカメラに抜かれた増田さんの表情に心を奪われた。
違和感のない表情というべきか、俗に言うキメ顔に分類されると思うが、キメにいっていない、増田さんの内から出た自然な表情のように感じられて魅力的だった。
増田さんといえば、ブログでの巧みな文章表現である。今後、増田さんがどんな「表現」を見せてくださるのか、非常に楽しみである。

井上和さんの笑顔

井上さんの笑顔も本公演では印象的だった。これまでのライブと比べて、どこかリラックスしたような屈託のない笑顔が多く見られた。
直近2年は自身がセンターを務める楽曲のプロモーション期間に全国ツアーがあった分、重圧を感じられていたのだろう。
少し肩の荷が下りた井上さんが垣間見られた気がして嬉しい瞬間だった。

車いすでのアクセス

筆者は国立競技場駅から移動したが、国立競技場と神宮球場の間の道路が工事により一部通行できなくなっていたため、普段よりも時間がかかった。
本公演では新たにバリアフリー席およびその専用のチケットが導入された。
筆者は例年同様3塁側のスタンド最前にある車いすスペースだった。昨年までとの違いは地面に隣のスペースとの境界および座席番号が明示されていたことだ。
これにより、トイレ等で離席している間にスペースが取られるという事態がなくなり、落ち着いて離席できるようになった。

まとめ

乃木坂46の真夏の全国ツアー2025東京公演Day3は、座長の賀喜さんを筆頭にたくさん感情が動いた。
バリアフリー席の導入は当事者の安心につながるので、ありがたい。

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